不動産売買のコラム

 

 2018.08.23

東京・大手町に高層オフィス NTT都市開発やUR

 NTT都市開発と都市再生機構(UR)は23日、東京・大手町に竣工した大型再開発「大手町プレイス」を記者向けに公開した。旧逓信総合博物館などの跡地に高層オフィスビル2棟を建設。隣接地区を結ぶ歩行者専用橋や貫通通路など、地域の回遊性を高めている。

 旧逓信総合博物館や東京国際郵便局などの跡地1万9900平方メートルに、高さ178メートルと163メートルの2つの高層オフィス棟を建てた。延べ床面積は35万4000平方メートルで、日本郵政グループの本社や住友商事などが入居する予定。8月1日に竣工し、現在はテナントの入居準備が進む。

 特徴は回遊性の高さだ。大手町と神田地区、日本橋地区との結節点となる広い敷地を活用しており、低層階は人が行き交いやすい作りとした。神田地区との間を流れる日本橋川には歩行者用の橋を設けてビルと直結させた。南西側交差点に面した場所には、地上部から掘り下げた半地下の開放空間を設置。東京メトロ大手町駅と接続する。

 ビジネスマンが活用できる設備も導入した。貫通通路として整備される2階には、椅子と電源付きの机を設置して誰でも利用可能なワーキングスペースとした。オフィスエントランスも広めに作り、ソファを多く配置して一休みしやすい環境を作った。

 館内には飲食店や郵便局を含む約30の店舗が入居する予定。大手町地区では最大級となる約750平方メートルのカンファレンスホールも入る。商業ゾーンとカンファレンスホールは9月25日に開業予定。大手町地区の新しいランドマークとして注目されそうだ。

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